2023/12/9

【新連載】行動経済学から「本能との付き合い方」を学ぼう

NewsPicks 金融ジャーナリスト
人間は1日に最大3万5000回の決断を下していると言われている。「何を食べるか」「何を着るか」など、意外と細かな意思決定がたくさんあるのだ。
とはいえ、一つ一つの決断に時間を費やしてはいられない。だから人は、大半のことを無自覚的に決める。無駄遣いなど後悔するような行動を繰り返してしまうのはそのためだ。
しかし、行動の背景にある「原理」を理解できれば、自分や他人の行動を変えることができるかもしれない。その謎を解き明かす学問が行動経済学だ。
アマゾンやアップルなどの大手企業も、行動経済学をマーケティングやサービスの開発に積極的に取り入れて成果を上げている。
新連載「人生に効く行動経済学」では、行動経済学コンサルタントとして活躍する相良奈美香氏がビジネスパーソンに役立つ行動経済学の知識を紹介していく。
第1回は、マイクロソフトを含む大企業にアドバイスをしており、著書『行動経済学が最強の学問である』がベストセラーになった相良氏に、行動経済学をどう生かしているのかを聞いた。
INDEX
  • 米国で起業した理由
  • 意思決定の「仕組み」とは
  • 購入判断は「速い思考」

米国で起業した理由