Arsheeya Bajwa

[7日 ロイター] - 米半導体大手ブロードコムは7日、2024年度(23年11月─24年10月期)売上高(買収を完了したばかりのクラウドコンピューティング企業VMウェアの寄与含む)が500億ドル程度になるとの見通しを発表した。

LSEGのデータによるアナリスト予想平均525億ドルを下回った。企業の支出低迷とネットワーク向け半導体の競争激化が響く。

ブロードコムはまた、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を予想売上高の約60%と予想。これは約300億ドルに当たり、23年度から70億ドル近く増加する。

当初の目標は、買収完了後3年以内にVMウェアのEBITDA貢献度を85億ドルまで改善することだった。

サミット・インサイツのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「ブロードコムのサービスプロバイダー・企業向けビジネスの需要環境は、非常にまちまちと引き続き予想する」と語った。

ブロードコムの人工知能(AI)向け主力製品の代替として使用されている「インフィニバンド」擁するエヌビディアとの競争はさらなる痛手だ。

ブロードコムの第4・四半期(8─10月期)売上高は93億ドルで、予想の94億1000万ドルを下回った。

一方、調整後1株利益は11.06ドルで、予想の10.98ドルを上回った。