2023/12/11

【意外】富士フイルム、最高益支えるかつての「お荷物」事業

NewsPicks 編集部 記者
富士フイルムホールディングスの業績が絶好調だ。
2024年3月期は売上高が前期比3.2%増の2兆9500億円、純利益が2.5%増の2250億円を見込む。
最高益だった23年3月期(前期)の純利益2194億円を上回り、4期連続の最高益を記録する見通しだ。
富士フイルムホールディングス・後藤禎一社長も「売上高、営業利益、純利益すべて、過去最高」と自信を滲ませる。
富士フイルムはこれまで20年ほどかけて事業の多角化を進めてきた。
だが、今年度の快進撃を支えているのは、こうした新規開拓の事業ではない。
逆に、市場が急激に縮小し、かつては「お荷物」として大リストラの大ナタを振るった意外な事業が、再び屋台骨になろうとしているのだ。
富士フイルムの快進撃の秘密を探ってみよう。
INDEX
  • 「チェキ」の人気が爆発
  • 最強の残存者メリット
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