スポティファイ、従業員17%の1500人削減 今年3度目
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注目のコメント
日本企業にいると人員削減は良くないことのようにバイアスかかってしまうのですが、
人員削減は、事業価値、企業価値としては安定フェーズに入ったということだと捉えた方が正確だと思います。
また、米国の場合は削減が容易なので、時間をかけて最適化するよりも、ある時まで走って、バサっと最適化した方が効率的でもあります。
ユーザーの獲得をしている過程では、試行錯誤するために様々な開発も同時に走りますし、ある意味無駄も多くなります。しかし、一度やり切ってしまえば、余計な開発はトコトンしないが事業価値最大化の効率解です。
資本コストが異常に高くなっている中で、すでにトップライン伸び切ったあとなら、今費用投下するのは賢明とは言えないでしょう。
良くも悪くもアメリカ企業は機動性あるなと思います。
<追記>
スポティファイグループの親会社というのか、上場している “Spotify Technology S.A.” は、ルクセンブルグの会社です。オペレーション子会社をスウェーデンに置いています。この記事については、解雇の話ですが、スポティファイグループは過半以上のスタッフをアメリカで有しており、明確な言及はありませんが、本件はアメリカの会社の話だと思われます。残りはスウェーデンとイギリスにスタッフが多くいますが、特にスウェーデンは解雇規制が緩くはなく、すぐにレイオフできるという類では少なくともないので、本件はアメリカの話だと思います。スウェーデンに起源がある会社というのは間違いありませんが、どこの国の会社なのかは、グローバル企業になると、何の話をしているかを整理する必要があります。友人からご指摘いただいたので、追記しました。
会社の法人登記とヘッドクオーターとオペレーションの場所と、実際に人が多い場所は、国境を超えて最適化されます。スポティファイは、実際は、アメリカで資本を集め、アメリカのスタッフが多く、最大売上地域はアメリカです。
詳しく確認されたい方は、こちらのcompany info をご確認ください。SECファイリングの年次報告です。
https://d18rn0p25nwr6d.cloudfront.net/CIK-0001639920/0307a021-254e-43c5-aeac-8242b0ea3ade.pdfいろんな人がSpotifyをアメリカ企業とコメントしていますが、スウェーデン企業ですよ〜(案外知られてないんだと再認識)
一方で、この数ヶ月、かつての同僚や知人(広告事業関連)が何人もSpotifyに入社しており、まさにユーザーグロースからマネタイゼーションに舵を切ったところなんでしょうね。
このようなレイオフを進めながらも採用も進める、と企業のフェーズや戦略に応じて組織を組み替えることができるのは、企業のレジリエンシーや成長力を高める上には有利ですよね。同社をインタビューした際に、人員削減をやらざるを得ない状況になってしまうことはあること、ただしその場合でも、従業員を「バンドメンバー」と考える同社は本当に心を痛めるのだと話されているのが印象的でした。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00742/00007/?i_cid=nbpnxr_parent