植田日銀は三たび動くのか 12月の金融政策決定会合はいつも鬼門
日本経済新聞
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12月18日19日会合で、マイナス金利解除だけを先行させる理由も、ねらいも、必要性もありません。
日経・石川次長のこの記事も、中身を読むと、メインシナリオは展望レポートを伴う来年4月会合以降だと書いておられます。
ショックの前例に挙げられた4回のうち08年、09年、12年は、いずれも当の日経新聞さんが「毎度お馴染みの日銀らしい、市場を失望させる小手先の対応にとどまり、危機意識が欠如」と、動かぬ日銀にダメ出ししていた記憶があります。長期金利に関して日銀が動いたのは、機能度低下を受けた昨年12月と市場の長期金利上昇に先んじて対応した今年7月、10月の2パターンです。11月調査における機能度判断DIは8月から改善していました。米国の長期金利が低下し、円債利回りも低下しています。加えて12月は物価の展望レポートが出るタイミングでもありません。さらに言えば、7-9月期の実質GDPはマイナス成長でした。こうした状況証拠を積み上げると、長期金利に関して言えば12月はノーアクションとなるはずです。一方、マイナス金利解除にはより丁寧な事前のコミュニケーションが必要です。10-12月GDPのプラス転を確認した後、来年4月の展望レポート公表時が最速と考えられます。