[29日 ロイター] - 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は29日、任期を迎える2026年末に「間違いなく」退任すると述べた。

米紙ニューヨ-ク・タイムズのイベントでインタビューに応じた。

上海ディズニーランドの見通しについては「強気」とし、「比較的近いうちに」拡大する見込みとした。

アイガー氏は2022年11月、引退から1年も経たないうちにCEOとしてディズニーに復帰していた。

取締役会が後任探しを行っているとし、現在の契約終了時に退任する考えを強調した。

同氏のインタビュー後、ディズニーはモルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOとスカイのグループCEOを務めたジェレミー・ダロック氏を来年初めから取締役に起用すると発表した。ゴーマン氏は後継者計画委員会、ダロック氏は監査委員会のメンバーとなる。

アイガー氏はディズニーのテレビ事業ABCについて、売却対象ではないと述べた。視聴者が動画配信にシフトする中、同氏は今年、ABCのような放送局は今後、ディズニーにとって「中核」ではないかもしれないと語っていた。

交流サイトのX(旧ツイッター)を所有するイーロン・マスク氏が反ユダヤ主義的な主張を支持する投稿をしたことを受け、Xへの広告掲載を停止した決定にも言及。Xと関係を持つのは「われわれにとってプラスではなかった」と述べた。