COP28開幕へ 世界全体の気候変動対策の評価と強化が焦点に
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後半に現地で取材します。事前の参加登録者は過去最大の70000人に膨らむ一方で肝心の世界の温室効果ガスは減ってません。COPという枠組みのあり方も問われています。
こちらのスレッドでより詳しい解説記事や論点をまとめています。ご関心のある方はぜひ↓
https://x.com/kskhatta/status/1729986097072214384?s=46&t=yCwQ-kd1Sp62bXWKhnaAwAUAEでのCOP開催。これは、いうまでもなく、「どうせ石油の使用が制限されるなら、産油国が率先してルールをつくり、できるだけ有利なルールにしてしまおう」という意図によるものです。
現代では、勤勉で細かいものづくりが得意な国ではなく、技術のイノベーションを起こす国でもなく、ルールを設定する国が利益を総取りします。
(実際はそう単純ではありませんが)
米国とヨーロッパ以外がルールを設定した例というのはほとんどなく、中東の、アラブ産油国がルールの設定を主導できるかどうか、が今回の見ものです。
UAEは、本国開催である方が、接待攻勢にしても、裏取引も(原油取引で便宜を図らうことで相手国からルールづくりへの協力を引き出す、等)やりやすいはずです。今回のCOP28では話題にならないとは思いますが、ジオエンジニアリングという手法があります。もはや地球温暖化を抑えるのは、これまでの延長上では無理で、この方法しかないとみられ始めています。精神論では無理なことは多くの人が気付き始めてると思います。以下、気象庁のHPからの抜粋です(FAQ7.3)。
ジオエンジニアリング(気候工学とも呼ばれる)は、気候変動の影響を緩和するために気候システムを意図的に改変する幅広い手法や技術と定義されている。一般にジオエンジニアリング手法は2つのカテゴリーに分けて考えられる。「太陽放射管理」(SRM、第7.7節で評価)は地球の反射率を高めることで人為起源の温室効果ガスによる温暖化を相殺することを目指し、「二酸化炭素除去」(CDR、第6.5節で評価)は大気中二酸化炭素濃度の低減を目指している。この二つのカテゴリーは異なる物理的原理に基づき、異なる時間スケールで実施される。モデルでは、SRM手法が実現されれば、気温上昇の対策に効果があり、その他いくつかの気候変動の対策にも程度は下がるがなお効果的であることを示唆している。SRMは気候変動の全ての影響に対応するわけではないかも知れず、加えて提案されているジオエンジニアリング手法の全てにはリスクと副作用が伴う。SRMとCDRはともに科学的理解の水準が低いため、これ以上の結果はまだ予想できない。さらにまた、ジオエンジニアリングに関しては本報告書の範囲を超えた様々な(政治、倫理、実践上の)問題