ロシア予算、3割が国防費 ソ連末期以来の水準
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ロシアの軍事予算
2021年 3兆5000億ルーブリ
2022年 4兆7000億ルーブリ
2023年 6兆8000億ルーブリ
2024年 10兆8000億ルーブリ
実に3年で3倍になっていますが、2024年は増額がこれまで以上に大きく、期するところがあるのでしょう。Financial Times紙は、ロシアの戦時経済が、軍需産業に労働者を吸い込み、他の産業での労働力不足を引き起こしていると報じています。
https://www.ft.com/content/dc76f0bb-cae2-4a3a-b704-903d2fc59a96
戦時下の経済的な動向も追っていきたいです。SWIFT排除を含む西側からの制裁と、NATOの後方支援を得たウクライナの奮戦でロシアはかなり苦戦しています。それでも中国やその他の途上国など対ロ制裁に足並みもそろわず、加えて特に欧州でのエネルギー価格の高騰などを背景に自国ファーストのポピュリズムも台頭し、ロシアを追い込めているとはとてもいいがたい状況です。加えてガザでの衝突で世界の注目が中東に向いてしまい、来年の大統領選を控えて「ウクライナ支援停止」を明言するトランプの存在もウクライナには厄介でしょうね。
またアメリカの支援が注目がウクライナやイスラエルに分散してしまう状況で、中国から見れば対中包囲網も機能せず、またロシアから人民元建で資源を安く買い叩ける「漁夫の利」です。同時に日本や台湾にとってはかなり嫌な状況です。