中国、発熱クリニック増設目指す 呼吸器疾患急増に対処
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小児科からあふれるほどの患者……という衝撃的な写真が話題ですが、実は知っておくべき背景があります。
中国では中小病院や診療所に対する不信感が強く、ちょっとした病気でも大病院に集中してしまいます。小児科のある大病院の数が少ないのですぐにパンクしてしまうわけです。
日本と同じく、中国も患者を分散化させようとしていますが、うまくいっていません。
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参考記事:
高口康太 なぜ中国ではオンライン診察が広がるのか 新型コロナ・ウイルスの流行で利用が急増 Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン) https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19422
中国では規模に応じて、病院は無級から三級(三級が最上位)に区別されている。東方証券による医療IT産業に関する報告書(20年2月)によると、全体に占める三級病院数の比率は7.7%にとどまるが、治療している患者数で見ると三級病院が51.7%と過半数を占める。また三級病院の病床の利用率も97.5%とほぼ飽和状態にある(18年の統計)。つまり、中国では日本以上に患者が大病院に集中する傾向があり、新型肺炎が流行しなくとも大病院は医療崩壊一歩手前の状況だ。この中国の病気の流行は主にマイコプラズマ菌肺炎によるものと見られ、抗生物質に耐性を持っている可能性があるので、けっこう広がるとやっかいかも。抵抗力が弱い児童、高齢者には特に脅威になりそうで、台湾にも広がっているとの報道もあった。
現在分かっているのは、子どもでの呼吸器系の集団感染が起こっているということです。WHOはさらなる情報を求めていますが、今のところ詳細な診断データは報告されていません。
コロナの新たな変異ウイルスや新型インフルエンザウイルスなどが仮に誕生したとしても比較的容易に検出できる能力が備わっていることから、そのような病原体ではないのでしょう。
特に子どもで感染が流行しやすいマイコプラズマという細菌やRSウイルス、B型インフルエンザウイルスなどが広がっていることが予想しやすいです。また、感染伝播が起こっている場所は学校が主体なのだと予想されます。それらの感染流行がこの時期に重なること自体は不自然ではありません。
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