ブラックフライデーに「アンチ」の動き。ノースフェイス「セールは極力避けるのがポリシー」
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注目のコメント
ブラックフライデーだけではなく、セールは「プライシングコントロールをする = お客様をお金で誘導・誘惑する」という考えがあるので、一定ブランド力があったりブランド力を維持する企業はセールをしないという方針もあります。
セールする=定価で購入した人たちが心理的に損をしている可能性もありますし。
どっちがいい悪いは全く無いですが、どういう企業理念や思想で会社経営を取り組むのかスタンスが分かれますね。別のところでもコメントしましたが、日本にもブラックフライデーが定着しそうになっている様子を複雑な心境で見ています。
サステナビリティの時代において目指すべきなのは、必要とされているものが適切な価格で購入され、不要になったらリユースされたりリサイクルされたりするという健全なバリューチェーンをつくることだと思います。ブラックフライデーのように低価格を売りにして過度な需要が集中することはこの理想と相入れません。
先行例の一つであるパタゴニアは、強いブランドをつくり、それなりの価格で販売し、その利益を回収や修理などの購入後のバリューチェーンに投資しているように見えます。もちろん受給のアンバランスで売れ残ってしまったりする商品もあり、それらは時期を問わずウェブアウトレットというかたちで自社ECでユーザーに割引価格で販売されています。
目先の利益も企業の成長のために必要ですが、俯瞰した視座に立った中長期的な取組みが、持続的な企業の成長にもつながるのではないでしょうか。ブラックフライデーに乗る企業、スルーする企業、あえて乗らない( or 反対活動をする)企業など、毎年興味深く観察しています。日本であえて乗らない派はまだまだ少数ですが、毎年少しずつ存在感が出てきているように感じます。
この日を販売の好機と取るのか別の捉え方をするのかで、企業姿勢もある程度見えてきそうです。反対派が増えてくると、今度は「グリーンフライデー・ウォッシング(見せかけだけのブラックフライデー反対活動)」というような言葉も出てくるかもしれませんね。