J2クラブ経営に役立ったゴールドマン・サックスの哲学
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「横軸に順位を、縦軸に選手、スタッフの年俸総額を入れた表を作ると…」でわかったサッカー界の真実。まさにクラブ経営は超資本主義の世界という一面があります。
観客を5層に分ける発想も面白い。
木村代表はつねに自分で徹底的に調べる、矢面に立つ、直接会いに行く。コンサルや金融がサッカー経営に参画する傾向が、増えています。この傾向は欧州ではじまり、日本にも伝わってきました。
2011年ローランドベルガー(戦略コンサル)とモルスタ(証券会社)が、ドルトムントを再建。2005年は180万ユーロの赤字を抱えていたドルトムンドは、両社の力を借りて中長期計画と財務計画を立案して、6年後にはドイツリーグのチャンピオンになりました。
日本では、2013年にアビーム(ITコンサル)がモンテディオ山形の事業パートナーに選定され、翌年の2014年にモンテディオ山形はJ1に昇格しています。
スポーツビジネスは、コンサルや金融の未開拓分野でした。しかし、彼らが企業向けに行っていた業務改革や財務戦略が、サッカー経営にも応用できることが証明されてきました。今後も、コンサルや金融関係者がサッカービジネスに参画する動きは加速しそう。プロ野球を見ていると、チームがいい成績を残せなかったり、外国人の補強に失敗しても、フロントが責任をとらない球団は勝てないですからね。反対に、球団のさまざまな仕組みがしっかりしている日本ハムは安定した成績を残しているし、優秀な若手がどんどん出てくる。岡山の躍進も同じ理由なのだと思います。