2023/11/23

著名投資家も注目。知られざる建設テック、急成長の秘密

NewsPicks マクロ・マーケット担当記者
建設業界向けサービスで、驚異の急成長を遂げているスタートアップがある。
2021年創業のクラフトバンクだ。
勤怠管理から請求書の作成、案件の進捗管理など、建設業の業務や経営を管理するSaaSを提供している。
設立からわずか2年半でデットも込みで約18億円を調達。株主には著名投資家のDCM Venturesなどが並ぶ。
この10年で建設業界のIT化を支援するスタートアップが複数生まれたが、彼らの多くが対象としているのは、大手ゼネコンやサブゼネコン。
一方、クラフトバンクは、職人を抱えて実際の工事を手がける中小企業をターゲットにしているのが最大の特徴だ。
工事会社はゼネコンと比べて圧倒的に数が多いのに、他のスタートアップがターゲットとしていないのには理由がある。
中小企業が多いため開拓の手間がかかるだけでなく、IT化が難しいからだ。
クラフトバンクはなぜ、この難攻不落なマーケットを開拓することができたのか。
リクルート出身で内装会社の代表を経てクラフトバンクを設立、という異色の経歴を持つ韓英志CEOに躍進の裏側を聞いた。
INDEX
  • ステルスでひたすら機能作り込み
  • キモはLINE
  • 赤字工事が多発するワケ
  • 「静脈」を握る