NY円、一時149円20銭 2週間ぶり円高ドル安水準
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ドル安であって円高ではありません。実際、G10通貨の先週の週間パフォーマンスを比較すると円は最下位のドル、ブービーの加ドルに次いで弱く、全体の8位で低迷したままです。実質金利(=名目金利-インフレ率)が大幅なマイナス圏にある限り、ドル安でも円高とはならない点に留意する必要があります。例えば、昨秋に比べてドル指数では約9%ものドル安が進んでいますが、ドル円はその時期の水準を維持しています。従って来年の米国の利下げによるドル安が円高を招くとの見方を疑ってかかる必要があります。
このような為替市場の動きは、国際経済や金融政策の変動に対する市場の敏感な反応を示しています。米長期金利の動きやFRBの政策予想の変化が為替レートに大きな影響を与えることは、グローバルな金融市場の連動性とその複雑さを浮き彫りにしています。