2023/11/16

【データで読み解く】円安×インバウンド消費の勝者を大解剖

NewsPicks マクロ・マーケット担当記者
急激に進む円安は、海外旅行をしたい日本人にとっては悩ましい。だが、逆に日本を訪れる外国人にとっては絶好のチャンス。
新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けたインバウンド(訪日外国人)は、円安効果で急回復している。
10月のインバウンドの数は251万人と、ついに単月でコロナ前の水準を上回った。
日本経済に大きなダメージを与えている円安で、インバウンド関連は数少ない恩恵を受けられる分野。
ただ、日本全国、おしなべて儲かっているわけではない。訪問者が増えてもお金を落としてくれなければ経済にとっては意味がないからだ。
コロナ前後で日本を訪れる外国人の様相は一変し、消費もその影響をモロに受けている。
円安が「干天の慈雨」になっているのは果たしてどこなのか。
今回、三井住友カードの協力のもと、クレジットカード決済の匿名データのうち、インバウンドに関するものを入手した。
そのデータをもとに、なかなか見えてこないインバウンド消費の実態を見てみよう。
INDEX
  • お買い得の国、ニッポン
  • 主役交代の影響
  • ”使いどころ”のお国事情
  • 根強い「おしん」効果
  • いまだに「8割減」はあの都道府県