2023/11/9
【強すぎる】資源だけじゃない、商社が稼ぎまくるカラクリ
商社の「稼ぐ力」が際立っている。
ロシアのウクライナ侵攻で資源が高騰し、その恩恵を各社が享受したのが前年度。今期の期初はその反動で、大幅な減収減益を見込んでいた。
だが、第2四半期決算で5大商社すべてが通期見通しを上方修正。期初予想に比べて減益幅は縮小する見通しだ。
上期を終えた、5大商社の通期業績見通しは、以下のとおり(👇)
伊藤忠以外は増配も発表し、全社、自社株買いも含め相次いで株主配分を強化している。
株主配分を増やすということは、それだけ今後の稼ぐ力に自信を抱いている証拠だ。
資源高が去っても、高収益を維持しているのは、なぜか──。
今期の業績予想を紐解きながら、商社の強すぎる「稼ぎ方」を見てみよう。
INDEX
- 過去2番目の好業績に沸く
- #1 三菱商事:資源に頼らぬ「総合力」に自信
- #2 三井物産:急ピッチで事業転換
- #3 伊藤忠商事:非資源王者の意地
- #4 住友商事:どうする?赤字垂れ流し事業
- #5 丸紅:強みの電力、将来性は?
- 「稼いで、売って、投資する」の鉄則
- ポートフォリオ大変革