「人生で一番辛かったこと」の答え方
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いきなり学生に「人生で1番辛かったことは?」と聞くなんて、いくら面接の場とはいえ、こういう質問は関係性がしっかりある人同士で聞くものだろう、とデリカシーのなさにまずは呆れます。人との距離感を大切に推しはかれない面接官の方(もしくはそれを聞くよう指示している企業)、ちょっと社会人としてどうですかね?
とはいえ、たまたまそういうアンラッキーな面接にあたってしまった時には、出来るだけお互い居心地悪くなくスマートに終わらせられるといいかと。私なら「1番辛かったことは思い出すだけで悲しくなるので、三番目くらいに辛かったことをお話ししますね」と対応するかもです。それか「辛さに1番、2番とつけて考えたことがないので、自分が大変な経験から学んだ経験をお話ししたいと思います」と質問をすり替えるとか。
いずれにしても、面接の場でも自分が立ち入って欲しくないと思う領域には面接官の人に土足でズカズカ入らせない。ここまではオッケー、ここからは自分のプライバシー、という境界線をしっかりと引いた上で、お互い気まずくならずに気持ちよくコミュニケーションのキャッチボールをしていくことを心がけるのが大切ではないでしょうか?自己分析としての回答と、就職活動など誰かに見せる回答、このような質問はこの二つの回答を明確に分けるべきだと考えています。
前者は、自分とじっくり向き合い、過去に意味をつけたりつけなかったりしながら自分なりの解釈をし、次のステップに進むために必要な要素を考えたりするための自己分析になると思います。後者は、個人的には自身のアピールしたい点をはじめに準備し、その点を一番表現できる、辛かったエピソードを選ぶようにしています。
嘘をつくことは当たり前によくないことですが、このような話を元に評価される場合、すべての真実を話すのではなく、自分の知ってもらいたい側面を表現するのが良いのはないかと感じています。本記事は就活生向けのテクニカルな対応にフォーカスしていて、理解は重要な一方で、一通りの慣れた返答だと面接官としてはあまり印象に残らないです。
人生で一番辛かったことの題材は、浪人やバイトでの失敗など一般的に選ばれる話ではなく、他の人が選ばなくても自分は選んだ話が、その人の人間性も出て大切だと考えています。
また、一通り答えるだけでなく、追加で深堀り質問がくる場合は十分ありますので、通り一辺倒には是非気を付けていただきたいですね!