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注目のコメント
四国の森で、1トン1万円のカーボンクレジットを買ってみました。
CO2の削減効果に値段をつけて、売買できるようにした「カーボンクレジット」は、世界で市場が急拡大しています。
でもなんだか雲をつかむようで実感が湧かない。そこで、クレジットを生み出す現場に行き、実際にクレジットを買ってみました。
森林を管理してCO2を吸収してくれている人たちにこうしてお金が渡っているのだ、と顔が見えて嬉しかった反面、「オフセットのために自分で何万円もつぎ込むイメージが湧かない…」と思ってしまった私がいます。企業も全く同じジレンマを抱えているわけで、とても悩ましい。次は企業単位のクレジット調達もやってみたいです。高知県には早明浦ダムという有名なダムがあるんですが、その近くの森林で、黙々と二酸化炭素を吸収しては、カーボンクレジットにして販売して、収入を得ている企業があります。そこに突撃して、どうやってカーボンクレジットの創出から、クレジットの売り買いまで、体当たりでやったレポートです。
ちなみに現地には、おいしい空気と、アウトドアブランドのモンベルのショップがあるくらいで、あとは本当に山があるだけ。しかし脱炭素を迫られる企業担当者が、最近はカーボンクレジットの購入と同時に、現地でその目で見に来ることがふえているそうです。大学の講義で森林政策論をとっています。
国土の7割(うち人工林が4割)が森林である日本ですが、中々森林の利活用がなされていないのが現実です。
そして木材だけ、林業だけでは産業を活性化することは厳しいのが実態です。
そのため、このクレジットで新たな収入源を得ることは将来性があると感じています。
得た新たな収入源で、森林経営を持続可能なものにできれば、森林という国土の多くを占める資源をうまく活用できるのではと期待しています。