Nidal al-Mughrabi

[ガザ 6日 ロイター] - イスラエル軍は6日、この24時間にガザの450のイスラム組織ハマスの標的を戦闘機で攻撃し、ハマスの施設を制圧したと発表した。

イスラエル軍とハマスとの衝突が始まった10月7日から約1カ月が経過。ガザ地区の保健当局によると、イスラエル軍による攻撃でガザ地区でこれまでに子どもを4104人を含む少なくとも1万0022人が死亡した。

こうした中、国連の独立専門家グループは2日、ガザ地区の人々が「ジェノサイド(大量虐殺)の重大なリスク」にさらされているとして、人道的な停戦を訴える声明を発表している。

パレスチナの通信社WAFAは、イスラエルによる「前例のない爆撃」があったと報道。通信社パルテルによると通信・インターネットサービスが再び寸断した。

ガザ保健当局によると、空爆によりガザ市、南方のザワイダやデル・アルバラなどで数十人が死亡した。

イスラエル軍は、ハマスの地下トンネルや軍事施設、対戦車ミサイル発射基地などを空爆し、地上部隊が施設の制圧作戦中に戦闘員数名を殺害したとした。

イスラエルは、人質が解放されるまで停戦を受け入れない姿勢を示している。週末にイスラエルを再訪したブリンケン米国務長官は、6日にトルコの首都アンカラでフィダン外相と会談した。

米紙ニューヨーク・タイムズは、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が6日にイスラエルを訪問し、同国高官と戦争や情報活動について協議する予定だと伝えた。他の中東諸国も訪問しガザ情勢に関し話し合うという。