全銀システムの障害についてNTTデータが会見「プログラム不具合」「試験が不十分ですり抜け」
コメント
注目のコメント
記者会見のビデオから、原因が少し詳しくわかってきました。
銀行間手数料を入力またはチェックする処理において参照するインデックステーブルと共有メモリが破損していたことは、先月の全銀システムの発表でわかっていました。今回のNTTデータの会見では、このインデックステーブルとメモリの破損が、NTTデータが行ったRC移行作業の事前準備段階での環境構築において元ネタをつくる「生成プログラム」に誤りがあり、それが移行テストでも検知できずすり抜けた、と認めました。
NTTデータ側は全面的に責任を認めています。一部報道にあった「メモリの容量不足」説や「ハード不具合」説、そして相手方の銀行側のシステムに問題がある可能性も、NTTデータはきっぱりと否定しました。何と潔い。ただ、賠償額など同社の業績への影響はこの段階では見通せないとのことです。
重要システム約100~200を総点検する約600名体制のチームを編成するそうですので、NTTデータは、今回のプログラムミスの問題をかなり深刻な問題と捉えているようです。先月大規模な障害が起きた全銀システムの開発企業、NTTデータで会見がありました。今後の取り組みについて簡単にまとめた資料も公開されています。
https://www.nttdata.com/global/ja/-/media/nttdataglobal-ja/files/news/release/2023/110601/110601-01.pdf?rev=0c392efe01a8492f9ad341621d5288e3記事にある動画だとよく原因はわかりませんでしたが、以下の動画で現段階の見解が示されていますね。
https://m.youtube.com/watch%3Fv%3DWxBya7Znw4w&ved=2ahUKEwjM8N_KxbCCAxX6mVYBHZNbB2oQwqsBegQIERAF&usg=AOvVaw2cMBqoJegIPK8bfeBfgcB_
移行後のデータベースのテーブル生成プログラムで不具合があり、ディスク上にある時点で破損していたとのこと。
破損というのが何を示しているのかよくわからないが、プログラムなりDB側で想定した形式ではなかったということかなと思う。
会見では埋め込み原因についてはわかっていると言っていたが、それは考慮漏れですかね。
試験工程のプロセスはしっかりと踏んでいるという話しだったので、未発見理由は本番と開発環境とのデータ差異ですかね。
次の会見でその辺りが明確になるかなと思います。
こういった大規模かつミッションクリティカルなものはなかなか担当する機会はないので、学びが多いと思います。