中国は市場アクセスと輸入を一層拡大へ=李強首相
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直近でもいわゆるエコノミックステートクラフトを見せつけられている以上、市場アクセスを拡大してもチャイナリスクを意識しないわけにはいかないだろう。また、資本取引の自由化をテコに金融面の改革開放がどこまで進められるのかも確認しなければ、中国市場にリソースを多く割くことはできないはずだ。内需が縮小する日本経済に嫌気がさし、単純に人口という頭数だけを見て市場規模を推計して中国市場に過度な期待をすることは危険だと考えるが、どうもチャイナリスクを過小評価している日本企業が多いように感じている。
李強首相の主張自体は従来と何ら変わるものではありません。実際の行動や政策の実施状況を見ていかないと、中国政府が本当に「輸入と市場アクセスを拡大」しようとしているのかは判断がつきません。しかも、重用なのは「どう拡大するか」に他なりません。「国家安全」が市場や企業活動を含めたすべての分野に被さる形で企業の市場アクセスが不透明に制限されるようでは、外資は中国市場から距離を置いていくでしょう。ただ、個人的には、習近平国家主席から一定程度の権限を付与されている李強首相の手腕に注目しています。