トヨタ、営業益4.5兆円へ=24年3月期、円安・販売増で過去最高―9月中間、純利益2.5兆円
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注目のコメント
久しぶりにトヨタの第2四半期の短信を通読しました。
決算短信は余計な情報がないので、財務分析を勉強していて分析をしてみたい人にはちょうど良い教材ではないでしょうか?
ニュース記事のタイトルに出ている以外で着目した点(短信より)
①CF計算書のバランスが素晴らしいです。営業活動からのCFのプラス値よりも2割程度多い投資活動の金額となっていて、アフターコロナの当期は完全に攻めの姿勢に転じたようです。
②通期の予測値については、短信の最後に補足資料としてグローバルの地域別売上実績と残り2四半期の予測を合計して載せています。それによると、下半期のドル円レートの想定を141円(上期実績値と同水準です)として、通期予測値を提示しています。
③決算発表と合わせて、自社株買いの実施と、中間配当を1株当たり30円(前年同期25円)を発表しています。
一言で言うと、攻めに転じながら、全体的に手堅い決算です。
流石…としか言いようがありません。トヨタの「上方修正」は、日本全体的にとって明るいインパクトを与えます。非常に重要な決算発表となりました。2Qの経常利益率は15%へ。株価は4.7%上昇しています。
決算説明資会を拝見して、「母国、日本で生産をしていきたい企業として円安の恩恵はある」「しかし、為替の変動は安定しているのが望ましい」とのコメントも。加えて、通期の想定為替レートを1ドル=141円と円安に見直した点は大きいですが、それもまだ現在の為替水準よりも保守的です。