移ろう歴史と文化がつくる「性別」の摩訶不思議
- ある日突然、マイノリティーに
- 編集長に拒まれた「中絶」
- 「気持ち悪い」の正体とは
- 現代社会には「神話」が必要?
- 性別とは「摩訶不思議」
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取材にあたってNetflixで「ヒヤマケンタロウの妊娠」を全話見ました。男が妊娠するという、現実では起こり得ない設定のはずなのに、斎藤工さんの演技などが妙なリアリティーを与えていて、「妊夫、できればなりたくない」と正直思ってしまいました。フィクションではありますが、いろいろ大変そうだったので。
そして自らを省みて、妻の妊娠を2度もそばで見ていたにも関わらず、やっぱりどこか他人事だったのかもしれないと気付かされました。なぜならば、自分は絶対に妊娠しないから。妻がよく言っていた「赤ちゃんは可愛いけど、妊婦には二度となりたくない」という言葉の意味がようやっとわかった気がします。
経験できないってやっぱり難しい。だから「医学的にあり得ない」などと言う前に、「もし俺が妊娠したら」と、想像してみるのも大事なんだなと思いました。
「生物は基本的にメスになろうとするがコピペミスでオスが発生する」らしい、口から肛門の管ができその後細胞分裂を繰り返す中でX→Yに繋がるコピペミスが起きるのだそう。今年3月には「雄マウスのiPS細胞から卵子の作成に成功」というニュースも。↓
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230315-OYT1T50062/
しかし結局のところ「男は何者??」の問いに一言で答えるのなら『男は失敗作』…と言う悲しい性…(>_<)
個人の体験でしかないですが、わたしは夫の支えがなければ妊娠という超絶しんどい期間を乗り越えられなかっただろうと思っています(なんと厄介なことに、子どもを愛おしく思う気持ちと、妊娠つらいしんどい!という気持ちは共存してしまうのですよね)。
つわりがひどい時期、どんな食材や調理法なら食べられるかと毎日あれこれ試してくれたり。身体が重くなったわたしに歩くペースをあわせてくれたり。とにかくいろいろです。
寄り添うというのは、目の前で苦しんでいる人の苦しみを取り除いてあげたい、そのためにできることを何でもしたい、そう思い行動することなのだと改めて気づかされました。
妊娠・出産にまつわる諸々が社会全体の課題であることは事実なのですが、そうとらえると重いし、自分には関係ないという気持ちも多少は出てくるでしょう。が、今目の前にいる1人に、自分のパートナーや身近な人に寄り添うこと。それなら案外できるんじゃないかと思います。それを1人1人が積み重ねていくことで、自然とみんなが前向きになっていけるといいなぁと思いますね。
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