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注目のコメント
ノルウェーやスウェーデンのように、水力発電で電気を賄える場合は、原油価格が上がったら、EVに切り換えよう、ということもできます(そして北海油田の原油は輸出して大増益となる)。
マレーシアやバングラデシュのように、原油よりも天然ガスを安く入手できるなら、天然ガスで自動車を走らせてもいいでしょう。
日本の場合、この限りではありません。日本は、原油価格が上がれば、電力価格も上がるので、EVにしても割安にはなりません。
世界には、日本と同様の、原油もガスも自国では手に入らず、原子力や水力発電で電力が有り余っている訳でもない、という国の方が多いです。
そういう国は、国際的に原油価格が上がれば翻弄されるしかなく、燃料補助金で財政が圧迫されます。そういう国が増えています。
原油の代わりといっても、原油が値上がりすれば、確実に天然ガスも石炭も値上がりするので、やはり燃料補助金は増えます。
原油価格も通貨安も、自分の国の力ではどうにもできないところが多いのですが、そういう風向き次第で、経済も財政もどうとでもなってしまう国は多いです。近頃、よく耳にするガソリン価格に関するニュース。普段車に全く乗らない私ですら、この夏はガソリン、ガソリンと何回も耳にしました。しかし、そもそもなぜガソリンが話題になっているのか?今回は専門家のコメントも交え、基礎からわかるようにQA形式で仕立てています。
こう見てみると、国際情勢、為替、政策、企業の経営事情.....と色々な変数が混じっていて、複雑ながらもなかなか面白いです。特に、ガソリン補助金については、新聞の一面などでも取りざたされていますが、賛否が分かれるところ。本文では触れていませんが、税の上乗せ分を減税する措置(=トリガー条項)を発動して、減税すればいいのではないかという声も上がっています。
6兆円の財源をつぎ込んだ効果は果たしてあるのか。施策が終わったあとの評価に注目したいと思います。みんながガソリンを使わなければ、当然のことながら価格は下がります。脱石油を実現できれば問題は解決するのですが・・・。2024年にはじまるトラックドライバーの労働時間上限によって、モーダルシフトが起きます。これで少しはガソリンの利用料が減るのではないでしょうか?
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