2023/10/27

【意外】脱、富裕層。アメックスが「若者のクレカ」に変貌していた

NewsPicks 副編集長
最近、「アメックス」がちょっと変わっている。
クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスは、これまで富裕層が持つステータスの高いカードとして知られてきた。
多くのクレカが年会費無料の一方、アメックスのカードは少なくとも1万円以上の年会費がかかる。
高級なホテルやレストラン、ブランドショップに通う人々が使い、ランクの高いカード会員には電話1本で旅行や人気店の予約をしてくれる。
しかしここ数年、アメックスは意図的に若年層を取り込む仕掛けを繰り出した。アメリカ国内のデータではあるが、すでにミレニアル世代とZ世代で、決済総額の3分の1を占める。
このトレンドを今、日本でも加速しようとしている。
2022年に基本カードを「グリーンカード」として10年ぶりに刷新し、年会費制を月会費制に変更。
直近2023年9月にはランクの高い「プラチナカード」もリニューアルし、年会費は上がったものの、キャッシュバック特典を大幅に拡充した。
いずれのカードも詳しく見てみると、若者に訴求する意図が明確に表れている。
戦略の狙いについて、アメックス日本法人で個人向けカード事業を統括する山本尚副社長に話を聞いた。
INDEX
  • 「憧れのステータス」が通じない?
  • 運送、旅行…アメックスの意外な歴史
  • 「10万円キャッシュバック」の真意
  • テイラー・スウィフト人気にあやかる
  • 「月額1100円」カードも登場
  • 年会費値上げが相次ぐ理由
  • すべてのカードで20代、30代が増加