国連総長、安保理でガザ空爆非難 停戦要請、イスラエルは辞任要求
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本日も長丁場の安保理を国連で取材していました。事務総長発言のポイントの一つは、ガザの状況を「明確な人道法違反」だと明言し、イスラエル軍の攻撃も明確に非難した点でしょうか。先のラファ検問所の訪問を受けて従来より踏み込んだ発言と受け止めました。
一方でこうした態度がイスラエルを激怒させました。イスラエルの国連大使は事務総長に公然と辞任を求め、同日予定されていたイスラエル外相と事務総長の会談もキャンセルされました。イスラエルは孤立を恐れていないのでしょう。その論理は同僚のこの記事↓を読んだことで理解が深まりました。https://mainichi.jp/articles/20231020/k00/00m/030/302000cガザでは60万人以上が国連機関UNRWAが運営する学校などに避難しており、それを支える国連職員はこれまでに35名が亡くなった。殉職者数は毎日増えている。電気、水、通信が途絶えているので発電機を動かして命をつないでいるが、その燃料も明日にはなくなってしまう。
現場ではイスラエル軍の空爆によりガザの市民とともに、日々、部下が命を落としている状況で、国連の事務総長としてイスラエル軍のガザ空爆を非難するのはトップとしての義務だ、ということだろう。せめて燃料はエジプトからガザに入れないと人道危機はさらに深刻化する。人道目的の即時停戦が求められる。