衆参2補選は「1勝1敗」与野党の反応 岸田総理は経済対策に集中へ
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1勝1敗で首相の解散判断が制約を受けるとまでは言えないと思う。
私も昨日のTBSデジタル選挙特番で解説したが、長崎4区は序盤、自民が与党支持層を固められていなかったことで横一線になっていた。その後、当日出口調査で与党支持層は概ね固められたことが分かった。
https://www.youtube.com/live/kpWna47T78c?si=c5YPYJggW_ZrsjtN
つまり、与党支持層を固めきれれば、無党派層が野党側についていても勝てたわけだ。補選は本選より投票率が低いので、同じことが本選で再現できるわけではないが、やはり自民党の地力は強く、野党が無党派層を選挙に動員したり保守層を切り崩す力には限界があるという選挙結果だと思う。
徳島高知のように、野党は「自民の前任者の不祥事+保守カラーで知名度の高い野党候補」の組み合わせというレベルまでお膳立てがないと勝ちきれないというのは、首相の自信にすらなり得るのではないか。今の状況での解散総選挙がいかに無謀か、身に沁みて分かったと思います。外交はしっかりやっていますが、単に財務省の影響がないだけで、お金が絡む政策で全部財務省が書いたシナリオの上に乗っかっていることは、多くの国民は気付いてますよ。これが見える限り(姑息な減税議論含め)、多分挽回は無理かと。
2敗は何とか免れたが、自民に対する厳しい見方がうかがえる。党との足並みもそろっておらず、突然掲げた「減税」の看板も効果がなかった。すでに「増税路線」が前面に出ているので、その印象を払拭するのは難しい。むしろ野党に攻撃のきっかけを与えている。統一教会の対応の遅さも批判の的だ。が、一番大きいのは中所得者層の重税感だろう。浮動票は彼らが握っている。このままインフレが進行すると、彼らの自公政権に対する不満はマグマのように溜まって来るだろう。