Lisa Richwine Dawn Chmielewski

[ロサンゼルス 18日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスは18日、第3・四半期の契約者数が全世界で900万人増加したと発表した。市場予想は約600万人増だった。さらに、米国や英国、フランスで月額料金を一部値上げする方針を示した。

引け後の時間外取引で、ネットフリックスの株価は10%超急伸した。

米国では広告なしのプレミアムプランが月額3ドル、ベーシックプランが同2ドルそれぞれ引き上げられる。英国のベーシックプランは同1ポンド、フランスのベーシックプランも同2ユーロそれぞれ上昇する。

合わせて発表した第3・四半期決算は、売上高が85億4200万ドルと、市場予想とおおむね一致。1株当たり利益は3.73ドルで、市場予想の3.49ドルを上回った。

第4・四半期の売上高見通しは86億9000万ドルで、アナリスト予想の87億7000万ドルをやや下回った。

9月末時点の全世界の契約者総数は2億4700万人に達した。

PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は、アカウント共有の取り締まりや広告付きプランの展開が業績押し上げに寄与しているとし、ネットフリックスの「最近の取り組みは全て正しい方向に向かっている」と述べた。

ネットフリックスはまた、ハリウッドでのストライキを踏まえ、コンテンツへの投資計画を修正。ストが「近い将来に」和解に至るとの想定の下、2023年のコンテンツ関連の投資を約130億ドルと見込んだ。従来見通しは170億ドルだった。