同じ大学を卒業しても学科によって収入に大きな差 米大学ランキングの見直しを
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学科が就職に影響が出るのは中国でも同じです。企業は「どの大学を卒業した」だけではなく、そこで「何を学んだか」を重視する傾向にあります。
大学入試で理想の学科に入れなかった場合、一生懸命勉強してダブルディグリーを取得したり、大学院で専攻を変更したりする学生も多いです。
ちなみに私が勤務する対外経済貿易大学は就職率が高いことで有名な大学で、私が指導する大学院生でも、学部時代に経済学を学んでいないケースが少なくありません。ハーバード院生のジョブマーケットペーパーに、大学入学時のステレオタイプを研究した論文があります。
アメリカの新入生を対象に行われた調査では、自分が選択する予定の専攻で「最もよくあると考えられている職業(ステレオタイプの職業)」に自分自身も就くと信じている学生は、実際にその職業に就く人よりはるかに多いことがわかっています。
例えば、心理学を専攻する予定の新入生の42%は自分はカウンセラーになると信じていますが、実際にその職業に就く人の割合はその半分で21%といった具合です。
日本語の解説:https://behavioraleconomics.tech/stereotypes-college-majors/
文献:Conlon, John J., and Dev Patel. (2022) “What Jobs Come to Mind? Stereotypes about Fields of Study”.こちらの記事で扱われているような学科ごとの年収の統計は、日本の大学および学部、学科ではどうなのか気になるところ。私の出た早稲田だと、学部・学科で大きな違いが生じそう。しかるに、現在奉職している電気通信大学だと、単一学部で学科3つなので、それほど大きな差がでないかもしれない(でも大学院進学率が異なる面がどう影響するのか興味あるけど)。