ネタニヤフ首相 戦時内閣を初招集 「我々がハマスを壊滅させる」と強調 ハマスの掃討に向け、ガザへの地上侵攻を改めて示唆
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イスラエル軍地上部隊の本格的なガザ地区北部攻撃は、延期を重ねて、結局10月16日月曜日開始になりました。
「天候不良のため」とされていますが、ガザ地区にいる米国籍者300人程度を、米軍が船で脱出させるのが済むのを待つ、というのが主な理由でしょう。
二重国籍者を含めて、ガザ地区住民は欧米諸国の国籍を持っている人がかなりいて、少なくとも米国籍者は脱出させたい、というのが、米国の強い要請です。
なお、イスラエル軍はガザ地区への空爆は続けていて、ハマースの発表だと、ガザ地区住民の死者は2300名を超えました。
イスラエル軍は、同時にレバノンのヒズブッラーとの戦闘も拡大しており、これは、ガザ地区攻撃中に、北方のレバノンからイスラエルが攻撃を受けるのを防ぐというのが主目的です。
しかし、双方、損害が増えていて、イスラエル軍のレバノンへの侵攻も不可避になりつつあります。ハマスを壊滅させる、ということはハマスの統治体制を破壊して解体させる、という意味だと考えられます。ガザのレジームチェンジを目指すということかと思いますが、ハマスの指導層を一掃して戦闘員を殺害して、ハマスの事務所だとか、武器庫などを破壊したとして、その後のレジームをどうするのか、見通しはあるのでしょうか?
2003年の米国によるイラク戦争のように政権を打倒した後、その後の統治をどうするのか、戦後統治の計画などないまま、戦争に突き進もうとしているようです。
そうだとすれば、イラク戦争で米国が泥沼に陥ったように、イスラエル軍も何年もゲリラ戦に悩まされることになるのではないか。
イスラエルは終わりの見えない戦争に突き進んでいきそうです。開始から1週間で、すでに死者数は80年代の抵抗運動を上回る規模になっています。そしてこれからは地上戦で更に泥沼になっていきます。
地上戦には「対ハマス」というより対テロ作戦全般に共通する、極めて難しい問題があります。キーワードは「人間の盾」「コラテラル・ダメージ」と言われるものです。
そして地上戦は3日くらい前から「今にも始まる」と言われながらまだ本格化していません。イスラエルとしても気になって始められないようなポイントがあるということです。
そのあたり、この後の展開の深刻さを以下で解説しています。
【超入門】イスラエルとガザ、問題の「根幹」を理解する
https://newspicks.com/news/9049415/body/
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