イエレン米財務長官、中東の紛争を封じ込めることが極めて重要
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中東地域での広範な戦争に発展したら、世界がリセッションに陥る可能性が高まります。何とか避けて欲しいと思いますけれど、記事にURLがある原文で、イエレン長官も紛争がテロ組織ハマスによる侵攻で始まったことを認めています。そしてバイデン大統領も、自国民を守るためイスラエルには「悪意ある攻撃に反撃する権利と責務がある」述べているのです。責務ということは自国民を守るため戦わねばならぬということで、欧米諸国とその国民、特に米国あたりの国民と日本国民との間には、大きな意識の差がありそうに感じないでもありません。
ハマスもヒズボラもイスラエルの存在そのものを認めず国民ごと地中海に追い落とそうという集団です。今回の侵攻がサウジとイスラエルの接近を防ぐなど初期の目的を一定程度達成して組織も守れる形で決着すれば、いつかまた、必ず同じことを繰り返す。イスラエル側から見ると、国と国民の存亡をかけて二度とやれないところまで叩き潰しておく必要があるわけで、バイデン大統領の「責務」という言葉にも、そんな意味合いが隠れていそうな気がします。国を失って2000年以上の間、ユダヤ民族としてアイデンティティ―を保ち続けた人たちが流浪の末に漸く築いた国だけに、私なんぞの感覚で思いを推し量るのは難しい。
両者が話し合って平和裏に解決すべきという感覚が私を含む日本の人々には強いでしょうけれど、イスラエルにそれを求めることは、国民と国の存在を危険に晒すことを求めることでもあるわけで、本当に難儀なことだと改めて思います。(・・;今のところ、実質的な影響があるのは、イスラエル経済だけです。
戦闘は、ガザ地区から広まるとしたら、まずヒズブッラーのいるレバノンです。
イスラエル軍は、すでにレバノン南部への砲撃は続けています。
ただ、これはヒズブッラーを牽制するための砲撃なので、レバノン経済に大きな影響があるわけではありません。
戦闘がさらに広がるとしたら、
まず、イラン傘下の多勢力、レバノンのヒズブッラー、イエメンのフーシー派、イラクのシーア派諸勢力が、イスラエルと米国の権益を攻撃し始めた時です。
そこからさらに広がるとしたら、イランが直接乗り出してきて、イスラエルと米国がイランと交戦を始めた時です。
「紛争を封じ込める」というのはどういうことか、これは考えの違いが様々にあります。
今、イスラエル軍がハマースを殲滅しようとしているのも、「紛争を封じ込める」ためでしょう。ハマースを放置しておいた方が、紛争が広がると考えているはずです。
小ボスのハマースだけではなく、中ボスのヒズブッラー、そもそもの大ボスであるイランを潰した方が、「紛争を封じ込める」ことになる、というのは、イスラエルや米国では決して少なくはない考え方です。バイデン政権の事実上ナンバー2でいらっしゃるイエレン財務長官が「封じ込め(contain)」という言葉を使ったからには、ヒズボラやイランの動きやその予兆に関する何らかの諜報のブリーフィングを受けたうえでのことなのでしょうか。心配です。
国連のグテレス事務総長が、ニューヨークタイムズに緊急寄稿し、イスラエルがガザ地区北部の住民に対する退避勧告を出したことを再考するように訴えています。ニューヨーク市並みに人口が密集した地域への攻撃強化はとても危険であり、「封じ込め」た中での人道危機が起きるのは悲劇ですね。
ハマスのテロリストだけを捕まえ、無差別殺戮の罪で重たい裁きを受けさせ償いをさせる手は、本当にないのでしょうか。
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