キオクシア、WD半導体部門と統合で最終調整 日米再編
コメント
注目のコメント
メモリ市況は、大体底のところで破綻・統合が起こり、プレイヤーが集約されながら投資できるプレイヤーが残るというサイクル。2010年前後ではDRAMでそれが起こりQimonda(ドイツ)、Nanya(台湾)、エルピーダ(Micronによる買収)が発生。
ただ、競争上という観点では、統合をしてシェアを上げるだけでなく、資金をなんらかの形で得て、Samsungに次ぐ第二位の資本体力をつけて、特に対SK Hynix以下の競合に対して投資負けしない状態を作ることは必要だと思う。
シェアが高いプレイヤーが強いのは、投資し続ける体力や相対シェア優位の蓄積があった結果。M&Aでシェアが高くなってもその体幹的な部分を強くしないと、体幹が強いプレイヤーに奪われてシェアが下がっていくだけ。
あと、今回統合してもキオクシアとWDはNANDだけ。SamsungとSK HynixはDRAMとNANDもやっているなかで、NANDの個人的にはどこかでMicronとの大連合が起こるのではないかと思っている(昔から東芝 and/or WDとMicronの話は、よく出てくる話)。
とはいえ、SK Hynixがシェア的に反対してくるのは目に見えているし、その場合はMicronのNANDをスピンオフして、みたいな組み合わせもあるか?まぁ、今回のサイクルでは起こらないだろうし、次のサイクルまでに今回できる連合が買収を主導できる強さを築いていることが前提にはなってくると思う。ウエスタンデジタル時代から長年にわたって共に開発や製造、投資をしてきた両社ですので、現場レベルではほとんど影響ないと思います。巨大なフラッシュメモリ会社が誕生しますが、競合はDRAMやロジックも生産しているので、フラッシュ一本でどう戦っていくのかが鍵ですね。