ノーベル経済学賞に男女の賃金格差など研究したゴルディン教授
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こういう研究をずっと待っていました。だれもやらないなら自分で大学に入り直そうかと思ったくらい。やはり女性研究者でないと、やらなかったんですね！ すごく嬉しいと同時に、こういう研究にスポットを当てる時代の変化を感じます！
注目のコメント
おめでとうございます！僕は分野違いなので解説するにはふさわしくないですが、たまたま学生の時にGoldin教授がいるハーバードに在籍していたので彼女が経済史の授業を受けてて、彼女のピル論文
https://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/340778?casa_token=DmYJhcI_sJwAAAAA:uu6nyGUKRK1J74iV2V2m5m9MYWksEU2oADz4JQD11E8HvHHoUv-95upDcIhUK9xTWYNXEuZNTFAqig
の話を聞いて、「へぇーそんな面白い研究があるんだな」と感心した記憶があります。その後卒業して随分たってから遅ればせですが男女賃金同一法の研究
https://drive.google.com/file/d/1Edlcl3Jl8DcYvHmbf5RhmODLiyfyeL8W/view
をしたのですが、この分野では、男女賃金差が何で説明できるか？のGoldinさんの研究は完全にMustとして抑えているべきものとなっていて、今更ながらもっとアドバイスを受けておけばよかったなあと思ったのを覚えています。
あと全然関係ないけど、授業に勝っている犬を連れてきたり最終授業にお茶だしてくれたりしていい感じの人です。歴史の授業の最後に期末ペーパーみたいなのを書くのですが、それをみて「研究になるかもしれないので私がやってる学生グループでちょっと発表してみたら？」と誘ってくれて大学院でのほぼ初めての発表をしたのはとても嬉しい思い出です（この研究は結局論文として完成できませんでしたが。）ゴールディン博士といえば、実はファイナンス分野の研究者にも大きな影響が。女性生殖医療の発展と女性の就労環境・キャリア形成への影響という文脈で、女性起業家の増加への影響を検証する論文が出てきています(最近、RFSに掲載された記憶が)例えば、米国の中絶に関する法律の影響。日本のデータでしかできない実証したいところ！
時代を感じる受章ですね。
彼女が2023年3月に日本語訳された「なぜ男女の賃金に格差があるのか」を早速読んでみました。
やはり、出産によるキャリアの断絶、妊娠出産のコントロール（ピルの普及・不妊治療）長時間労働の価値、働き方の柔軟性、がその根本的な課題にあるようです。
彼女の論文はアメリカ社会のデータをもとに論じていますが、全く同じことが日本でも言えるという点で、やはりこの課題は世界共通なのだということも理解できました。
これからのジェンダーギャップ解消に大きなヒントになりそうな内容でしたので、私のトピックスでも早速記事にしたいと思います。
