イスラエル「戦争状態」宣言 死者1000人超に 米・ブリンケン国務長官“イスラエル・サウジアラビア国交正常化妨害の可能性”
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ハマスによるイスラエルへの攻撃をイランが支援し、先週月曜の時点で「許可」したと米WSJが伝えています。
https://on.wsj.com/46AJThW
アメリカとイランの間で行われていた核問題に関する交渉はまたも、大幅に後退するとみて良いでしょう。
この1〜2年、不気味なまでに融和ムードだった中東は再び対立と紛争の最前線に。第一次世界大戦以後、国際法上は、「戦争の宣言」というのは無いことになっています。
パリ不戦条約とか国連憲章で、違法ということになっています。
だから、「満州事変」とか「特別軍事作戦」とか名づけて、「戦争ではない」という名目で、戦争をやってきている訳ですが。
イスラエル政府も、「戦争を宣言」したわけではなく、戦争を制限する法律(イスラエル基本法第40条アレフ)の効力を停止したというのが正確なところです。
この法律は、内閣の決定で無効化が可能で、実質的な戦争に必要となる大規模な動員の実施を意味します。
第40条アレフの無効化は、実に1973年の第4次中東戦争以来のことです。
15万人が召集され、10万人はガザ地区に対する作戦に従事し、残りは北のレバノンのヒズブッラーからの攻撃に備えています。
イランの指示を受けたハマースが、自爆的な攻撃に出たことで、アラブ人の一部であるパレスティナ人が、ガザ地区で数万人死ぬことになるため、サウディアラビアなどアラブ諸国は、世論に配慮して、イスラエルとの関係改善をためらうことになります。
これによって、イランは自国の軍事力を強化する時間を稼げます。
ただし、この結果、ハマースとガザ地区が消滅すれば、イランは重要な手駒を1つ失います。イランは、イスラエル国内をかく乱する手段を失います。
そうなれば、米国とイスラエルの矛先はイランに向かいます。
むしろ、時計の針の進みを早める可能性が高いです。