なぜ、アンモニアで「ゼロエミッション」が可能になるのか
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「CO2が出ない」と「火力発電」は、世間ではいわば対義表現のように使われています。「火を燃やすんだから、CO2は出るのが当たり前だろう」、それが世の中の常識のように定着しています。
今回紹介したJERAの取り組みは、アンモニアによる火力発電の実現、そのためのバリューチェーンの構築という壮大なもの。
その実現のためには、世間の勘違いや理解不足とも戦っていかなければいけません。
連載では、JERAのより詳細な取り組みについても取り上げています。2050年に向けたJERAの本気度や実現性を、ぜひ記事を通じて確かめてください。アンモニアへの注目が増していますね!
当社もコンクリートメーカーですが、洋上でグリーンアンモニアを製造するプロジェクトが2028年のスタートに向けて動き始めています。
(よければご覧ください:https://www.shinenergy.jp/)
国内で作ることが難しいから、海外からの輸入に頼らなければならないというのは、ウクライナの戦争のときを思い出すと、なんだか不安な様な、、、。なんとか国内で全部賄いたい、とも思います。まずはブルーアンモニア(製造過程でCO2が出るが、貯蔵してしまう)から、そしていずれはグリーンアンモニア(製造過程でCO2が出ない)ということですね。
エネルギーは「貯蔵性」と「脱CO2」という二軸で見ると分かりやすいと思います。いわゆる自然エネルギーはCO2の発生なしに電気を生み出しますが、電気を貯蔵するには電池が必要なのでコストがかかります。いまのところ電子機器や自動車を動かすことが限界。一方、化石燃料はCO2を発生しますがタンクさえあればいくらでも貯蔵できます(つまり、運搬も簡単です)。
アンモニアは常温・常圧で液体なので水素よりも貯蔵・運搬が容易ですので、CO2を発生しない方法でアンモニアを製造することができれば、化石燃料の代替に成り得るということになります。