Miho Uranaka

[東京 4日 ロイター] - ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は4日、都内で講演し、AI(人工知能)が人間の知能を超える「汎用人工知能」(AGI)の世界が「10年以内に実現する」と述べた。

孫会長はAGIを「人類の叡智の総和の10倍」と定義し、「AIが議論の余地がないぐらい優れた知能になる」と説明。インターネットが小売業や広告業の在り方を変えたが、AGIは全ての産業に影響し、「今から10―20年後に人類をリードする」と述べた。

日本企業の多くが対話型生成AIの利用を禁じていることは「重要な危機」だとし、「AIの世界を拒否するか、徹底的に受け入れるかで決定的な差が出てくる」と語った。「ソフトバンクは世界で最もAIを活用するグループにしたい」とも話した。

孫会長は、法人顧客向けのイベント「ソフトバンクワールド2023」で発言。同イベントは今回12回目、4年ぶりの会場開催となった。