コクヨの「集合住宅」ってどんなところ? 9月にオープン、ほぼ満室
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・首都圏人口の継続的な増加
・都心部分譲マンションの高騰
・他拠点生活(地方との二重生活)者の増加
という点から、今後も首都圏・都心部の賃貸物件は根強い人気があると考えています。その中で、「コンセプト賃貸(付加価値賃貸)」と呼ばれる賃貸物件は、空室率の減少・賃料アップが図れるという観点でオーナーからも喜ばれます。
・子育て
・ペット共生
・家庭菜園
・音楽室
・ゴルフシミュレーションルーム
・ボルダリング
・ジム
・ガレージ
etc
様々な付加価値コンセプトを付けた物件が出ています。コンセプトを設けると、殆どの場合は、
・共用部分/共用敷地が増える(賃貸借できる部分が減る)
・余分なランニングコストがかかる
ことが生じます。これを、継続・横展開できるかは、長期的に賃料/管理費でカバーできるかどうかに尽きます。
一点、本コンセプト賃貸が、「新しいチャレンジ」と言えるのは、「共用部分の利用を価値化するには、自分だけでは完結できない(誰かと何かをする必要がある)」ということです。
例えば、ペット賃貸なら、「自分と自分のペット」だけで完結します。子育てもまずは、「自分と自分の子供」が住みよければよいのです。ですが、ここで出てくるヘアサロン、マッサージ、スナック、英会話、、、これら全て「他の誰か」との関係が必要になります。
これは、難しいですよ。ディベロッパーや企画者、行政だって、皆やりたいんですけどね。口で言うは易く、コンセプト作りするも易く、メディアウケする絵面
を一時的に撮るのも簡単。ただ、本当にサステナブルで、住民の過半がオンボードしてくれるようなものを提供し続けるのはとても難しい。シェアハウスの場合、住人同士でコミュニティをつくり共同運営をすることになるので、入居者同士の相性がとても大切になります。
特にコンセプトを前面に押し出している場合、本当にコンセプトにあった方なのか、集団行動が取れる方なのか、コンセプトがはっきりしていればはっきりしているほど、入居者選びも大になります。
ただコンセプト型のシェアハウスでは、その理念に共感する方が集まりやすくなるため、入居者同士の親和性は高くなりがちです。
反面、個への優先度が高く、コミュニティへの参加意識が少ない方は、どんなにコンセプトへの共感度合いが高くても、向かないかもしれません。
コクヨが母体との事で、関連企業の家具が揃えられて空間的なイマージはとてもよくまとまっている。
後は、どのような運営が行われるかだと思います。
ちなみに私自身は「個」への思いが強いため、シェアハウス運営にはちょっと向いていない。
建築という仕事柄、コミュニティと関係する相談も多く、また地域コミュニティへの参加などを行っていますが、「コミュニティってなに?」と疑心暗鬼になっている自分がどこかにおり、規模や意図は違いはあると思いますが積極的にコミュニティを求める方を尊敬しております。
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https://newspicks.com/news/8837619?ref=user_110042シンプルで非常にいいなぁと思いました。
最後の、『コンセプトを曲げずにブランドを作る。』
という点には非常に共感を覚えます。
顧客のニーズを掴もうとして、こちらから提供するもののコンセプトがブレることもあるかと思います。
その点、やはり曲げずに一貫したコンセプトを通すことで、ブランドを作るということが重要なんだろうと思いました。