初めての挫折、高校野球部を半年で辞め悶々

2015/3/29

野球の名門校へ進学

わんぱくな小中学校時代を過ごしたあと、金沢桜丘高校という高校に進みました。高校は金沢にあるので、自宅からは遠くて通えない。生まれて初めての一人暮らしが始まりました。
その高校は野球が強かった。僕は野球をやっていたので、甲子園に出られるような野球の名門校を選んだのです。
当時、野球といえば長嶋茂雄が大スターです。長嶋の出る試合のテレビ中継が見たいのに、僕の住んでいた地域ではテレビがあまり映りません。NHKともう1局しか入らない。だからラジオで野球中継を聞くしかない。
ラジオも電波の具合によっては、聞こえるときと聞こえないときがあります。でも長嶋の活躍が知りたくて、必死で耳を澄ましていました。
僕の中学時代までのポジションはサードで5番。「なんで俺が4番じゃないんだ」と不満でしたが、ほかに打つ奴がいた。それでも「自分は将来、長嶋茂雄になるはずだ」と思っていました。