2023/9/26

【レイ・ダリオ】引退から1年、ファンドの帝王に復活の兆し

INDEX
  • 第一線から退いて1年
  • 「退任させれば報いを受ける」
  • 新ファンド構想めぐる対立
  • 運用資産はピーク時の75%
  • 退任劇の舞台裏は…
  • 年間10億ドルの退職金

第一線から退いて1年

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツを創業したレイ・ダリオがその経営権を手放してから、まだ1年も経っていない。
ところが、かつての同僚たちが必死になって避けてきたことが起ころうとしている――ダリオの復帰だ。
2022年10月に第一線から退いたダリオだが、引退時の契約条件を知る5人の関係者によると、ある選択肢が付与されていたという。
つまり、ブリッジウォーターの運用成績が低迷すれば、ダリオには再び統括する権利があるということだ。
もっとも、この74歳の投資家は、50年前に創業した会社の経営に復帰したいと望んでいるわけではない。
(写真:Zohar Lazar/The New York Times)
4人の関係者に話を聞くと、どうやらブリッジウォーターで新ファンドを立ち上げたいというのが本音のようだ。