ポーランド大統領、首相の「武器供与停止」発言打ち消し
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ポーランドの首相が、官僚と打ち合わせすることもなく発言したことではあるので、具体的なことにはなってはいません。
とりあえずポーランド政府が言っているのは、
「すでに契約した兵器についてはウクライナに送る」ということで、これは当然といえば当然のことです。
契約済みの分が終わったらもうそれ以上は兵器を支援しない、ということであれば、十分にこの戦争の帰趨を左右する要因になります。
「中古の兵器ならば供与する」ということであれば、これまでとあまり変わりません。
実際のところどうするのか、は、ポーランド政府が内容を詰めて具体案を発表するべきことです。ポーランド側は今回の発言について「最悪の解釈をされた」と述べているようです。ポーランドは韓国から戦車をドサっと購入するなど、兵器の調達を急いでいますが、「こうした最新のものはウクライナ向けじゃなくて自軍向けだからあげられないよ」という発言だった模様。逆に、新規調達で使わなくなる武器はこれまで通り送り続けると見られます。
ゼレンスキーとしてはとりあえず最悪の事態は避けられましたが、対外関係は反汚職と並んで今後も最重要マターですね。『ドゥダ大統領は首相の発言について、「最悪の形で解釈された」』が真実であり残念なコミュニケーションのミスであるよう願います。今回のポーランドとウクライナの行き違いは、双方にとって大きな損失です。ウクライナも穀物輸出でWTOにポーランドを提訴したり、ゼレンスキー大統領が国連総会演説で「連帯を示しているように見えるが、実際はロシアを手助けしている」などと発言したのは、ウクライナにとってマイナスであることを理解すべきです。ウクライナとポーランドが仲違いして喜ぶのはプーチンです。