ゾコーバ、高リスク患者にも効果 塩野義のコロナ薬、対象拡大も
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ゾコーバはこうやってメディアでよく取り上げられますが、実はその裏には「日本発の世界に通用する薬を作りたい」という国の思惑があるという話を聞きました。
ゾコーバは5日間で約5万2000円の処方。その支払いは患者ではなく、10月まで全額公費負担。国を上げて薬を作り、育てようという意識は悪いものじゃないとは思いますが、果たして高額な公費負担をしてまで育てるべき処方なのだろうか?という疑問があります。
注目のコメント
こういった記事に、根拠となる論文や情報のリソースがないのは大きな問題です。
記事によるとわずか21人の規模の研究であり、どの様な手法で行われた研究なのかも明らかではありません。このような小さな研究を持ってゾコーバが重症化予防に有効であると判断することはできません。
そもそも、重症化リスクを下げる形での薬事承認ではないため、重症化リスクを下げると発信するのであれば、誰もが納得する形で論文発表していただき、世界の専門家を納得させていただきたいところです。タイトルはミスリーディングです。現時点では、ゾコーバは重症患者の有効性については示されておらず、示すためにはランダム化比較試験(臨床試験の規模を大きくし、偽薬群とゾコーバ群の結果を比較する)が必要で、21人の「ウイルス量が減った」「全員の症状が改善した」では全く根拠にはなりませんし、そもそもこの臨床試験の目的も「治療効果を確認すること」ではないはずです。