リビア洪水の死者1万人超える 行方不明者は約2万人
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リビア東部の都市、デルナの上流のダム2つが大豪雨で決壊したことが直接の原因です。
https://twitter.com/trtworld/status/1702325075624571079
何が悪かったのか。
原因は複数あるでしょうが、1970年代に建造された2つのダムが、その後何のメンテナンスもされてこなかった、というのは原因の1つでしょう。
インフラは、つくるだけつくって、その後致命的な事故などが起きるまではろくにメンテナンスしない、というのは、中東やアフリカではよくあることです。
リビアは、2011年のカダフィ政権崩壊以来、群雄割拠状態になり、インフラの整備をする政府などありません。
主なところでトリポリ政府とトブルク政府がありますが、その他にも多くの部族勢力や軍閥が各地を抑えています。
デルナも、一時期はイスラーム国に占領されたりしましたが、今はトブルク政府の支配下です。洪水は建物の3階まで達したとか、とんでもない被害です。決壊したダムはロックフィルダムという形式のようで、日本にも存在します。しかし内戦の影響で20年以上、保守管理されていなかったとの報道もあります。デルナの人口は約10万人ですから死者・行方不明者は人口の3割以上という大災害です。
Google Earthでデルナを見ましたが、そこの渓谷に川は確かに有りましたが、豊かな水をたたえるダムと認識するような場所が見つかりませんでした。元々、雨季に大雨が降って一気に大河になる感じの場所でしょうか。リビアはいろいろ統治が及ばずインフラ整備が不十分との事。
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