FRBはあと1回利上げか、「期待外れ」のCPI統計で警戒維持へ
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米CPIは、エネルギー・食品を含んだ総合指数は、エネルギー価格の上昇で予想通りの上昇となりました。
パウエル議長が注目しているスーパーコア(住居費を除くサービス業)も前月比で0.4%の上昇となっており、全体的には予想よりも高めの内容で、短期金融市場でのFRBの利上げ期待は、来週のFOMCの据え置き観測に変化はないものの、11月の追加利上げ期待を一時上昇させています。
ただ、概ね想定範囲内の内容でもあり、ネガティブな反応も一時的に留まっており、為替も株式も冷静な反応で無難なイベント通過と言えそうです。
一方で金利高止まり且つ先高感に変わりなく、上値も非常に重くなっています。米国のマーケットエコノミストの利上げ予想は、6月FOMCのドットチャートの中でFRB自身が後一回0.25%の利上げしか予想していないことが前提です。今月のFOMCでその最後のカードを切ると、マーケットが今回の利上げ局面は終了し次は利下げだ、と受け止めてしまう。したがって、FRBはこれを避けるべく最後の利上げカードを11月か12月まで温存するはずだ、という読みです。
私は、こうした読みに反し、9月利上げ後、年内もう一回の利上げがあり得る、と予想しました。8月CPIがサービス価格インフレの再加速を示したことが理由です。ドットチャートは、9月FOMCで上方修正すれば済みます。
皆さんは、どう予想しますか。8月雇用統計で失業率が上昇したことは「FRBは最後の利上げ温存する」予想の有力材料です。