世界初「木の酒」蒸留所 ベンチャーがつくば市で開設へ 千葉市は断念
産経ニュース
136Picks
コメント
注目のコメント
間伐材を活用して、木そのものから蒸留酒を製造するストーリー含めて、共感されやすいプロダクトだと感じました。適切な醸造所を見つけるまで紆余曲折あったとのことですが、小学校跡地が活用されるのは意外でした。
木の樽でお酒を熟成させるのではなく、木からお酒を造るとは!
技術的なことは下記ウェブサイトで読めます。
>科学技術振興機構 >産学官連携ジャーナル
https://www.jst.go.jp/tt/journal/journal_contents/2022/07/2207-05_article.html
森林総研の大塚祐一郎さんらが開発した技術ですね。森林の主たる成分はセルロース。森林総研はセルロースの基礎~応用研究で国際的にもトップレベルです。
セルロースを構成する成分はブドウ糖。デンプンと同じ。しかしセルロースはブドウ糖が表裏と反転しながら結合(β-1,4結合)した高分子なので、哺乳類が分解することができません。ウシ等の反芻動物は胃の中に“セルラーゼ”というセルロース分解酵素を産生する微生物を共生させ、その微生物がセルロースを分解し、栄養としています。
ウッドスピリッツも製造工程でセルラーゼを用いているようです。しかし、セルロースを使えば木材が綺麗に分解するというわけでは全然なく、森林総研は独自技術“湿式ミリング処理”でセルラーゼを作用させやすくしたようです。森林総合研究所が製法を開発した、世界初となる木の酒の市販を目指すベンチャー企業「エシカル・スピリッツ」が、つくば市内に蒸留所を設けることが分かりました。
早ければ来年冬にも木の酒の蒸留を始めるとのことです。
楽しみですね