シンガポール建国の父 リー元首相が死去 NHKニュース
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氏の訃報に際して僕が改めて思ったことは、偉大な指導者とは、優れたストラテジスト(戦略家)であるということだ。世界情勢を読む目の鋭さ。明快な戦略とプランニング。遂行の方法論。目標管理とリスクの把握。そのすべてが冷徹なプラグマティズム(実際主義)に貫かれていた。一流のストラテジストであり、かつ有能な企業経営者のようでもある。
企業経営者という印象は、氏のこういう言葉からきている。「国家の競争力を左右する唯一かつ最重要の要素は、その国の人的資本の質にある。」「そういう競争には、起業家精神、革新性、経営能力の三つの要素が不可欠だ。」 「国家」を「企業」に読み替えれば、そのままMBAの教科書としても通用する。氏は、技術革新の重要性とグローバル資本主義の発展をいち早く見抜き、そのカギが「人」にあるとわかっていた。
一方、統治手法は「開発独裁」とも言われる強権政治も辞さないものだった。グローバル化のメリットを最大限に浴するためにはグローバルなヒト・モノ・カネの流れを活性化する法律の整備や制度の確立が必要だからだ。リー・クアンユーは「基本的に不可欠なのは、法による統治である」と述べている。
注目のコメント
ご冥福をお祈り致します。1959年に35歳の若さでシンガポールの初代首相に。マレーシアとの合併を目指していたものの実現せず、当時は不眠症に悩まされ続け、シンガポールの独立直後は病に倒れたことも。独立後は、経済的な後ろ盾を失った上、経済天然資源の乏しさ、国防能力の脆弱さなど、シンガポール政府が取り組むべき課題は山積。35歳といえば、今の僕と同じ世代。 35歳が背負ったものの大きさを想像するだけでその偉大さが身に滲みます。買ってはいるものの、まだ最後まで読む事が出来ていなかった「リー・クアンユー回顧録」をしっかりと読みたいと思います。
http://goo.gl/QILrvy偉大な独裁の後はどうなるのか?
工業輸出入ハブから、金融/ITハブを完成させたのはお見事
そしてカジノ等観光ハブへの道半ば。
良き独裁を継げるのか?新たな政治システムをつくるのか、この舵取りはしばらく注視したい
ちなみに 「リー・クアンユー回顧録」は必読です