Sam Nussey

[東京 1日 ロイター] - ソフトバンク傘下のLINE(東京・新宿区)が出資し、タイで飲食宅配代行サービスを手掛けるLINE MAN Wongnaiは、新規株式公開(IPO)に向けたアドバイザーの選定を始め、早ければ2025年に上場する方向で準備に入った。イン・ヨン・チョン最高財務責任者(CFO)がロイターとのインタビューで明らかにした。

同社は東南アジアのユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)。IPOを目指す方針はすでに公表しており、チョンCFOは、早ければ25年の上場を目指すとした。上場先はバンコク証券を基本シナリオとしているが、投資家からの関心が十分にあれば米国市場などとの重複上場も検討すると述べた。

LINE MAN Wongnaiは、チャットアプリ運営会社LINEのタイの料理宅配事業を展開するLINE MAMとグルメサイトを運営するWongnaiが合併して20年に設立。シンガポールを拠点とするGrabと競合する。

同社は22年に実施したシリーズBの資金調達で、2億6500万ドルを調達し、企業価値が10億ドルを超えたと発表している。

(Sam Nussey、日本語記事執筆:浦中美穂、編集:久保信博)