米、日本への空対地ミサイル売却を承認 最大1億ドル
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以前から要望調整していたものが、認可になったということの様です。1億ドルというと驚きですが、過去の報道によれば、これでも最大50発と言う規模です。一発3億円ですね。
ミサイルの用途や種類を見るには、名前を見るのがよいです。今回の場合はJASSMで、AIr から Surfaceに飛ぶミサイルで、空中発射型の地上を狙うミサイルである、と読み取ることができます。途中一個「s」が多いのは、「stand-off」が挟まるからです。
構造は、航空機にと際されて離陸し、空中で点火するものです。
推進はターボジェットエンジンで飛ぶタイプで、スピードは速くありませんが、機動的な動きがある程度可能で、射程が長いのが特徴となります。様々な政治的配慮から日本政府はそう呼びませんが、いわゆる巡航ミサイルの部類に入る装備品です。
自衛隊では、これ以外にも、国産ミサイルの射程距離を伸ばすタイプを相次いで開発中です。最終的に、従来の射程範囲数百キロのものを、1000キロ以上に伸ばすとい計画です。
しかし、いずれも開発はしているものの、早くて2020年代後半以降の配備開始となる状況です。
そのため、このように外国から購入したり、既存から小改造で開発機関を短くしたタイプを作って、できるだけ空白期間が発生しないように計画を立てているようです。
最終的には国産の長距離タイプを視野に入れながらも、空白期間が出来ないようにこのような動きをしている。
このことが、防衛省自衛隊がどれぐらいの時間軸で、事態が発生する可能性があると想定しているかを示しているようにも思えますね。
注目のコメント
JASSM-ERは、射程が900kmにおよぶ、亜音速の巡航ミサイルです。
たとえば、那覇から離陸した戦闘機が、杭州あたりの目標を攻撃することも可能です。
いわゆる「敵基地攻撃能力」の成功率を、格段に向上させます。
なお、国産兵器でこれに近い性能を持つ兵器は今のところなく、三菱重工が開発している「12式地対艦誘導弾能力向上型」の航空機発射型(2028年完成予定)が完成して、改良を加えれば、JASSM-ERに近いこともできるでしょう。ようやく航空自衛隊がまともな空対地ミサイルを運用できる。批判したい集団がありそうだけど、今までそれを持たずに日本の防衛を担ってきたのが不思議なくらい。新規装備の導入に反対すると現有の装備が宝の持ち腐れになる。