【深層解説】中国の「不動産危機」が本気でヤバい理由
NewsPicks編集部
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不動産バブルというのは、金融機関が不動産融資を過剰にするから起きるのであって、問題は金融機関にあります。
中国の場合、不動産融資の最大の出どころが地方政府である、というところに最大の問題の1つがあります。
つまり、実質的には地方債に近い、地方政府が出資している投資会社である「融資平台」の社債が総額9兆ドル~というところに最大の問題があります。
恒大の負債総額3300億ドルの比ではありません。
融資平台は、今のところ債務不履行になっているわけではありませんが、利回りが下がり続けています。
不動産融資の流動性が低下して、融資平台の社債利回りが低下している訳ですが、中国政府の景気刺激策でまた不動産融資が活発化するかというと、もうそういうことは無理になる地点はとうに過ぎているでしょう。
中国、融資平台の社債利回り低下 暗黙の政府保証見込み買い殺到
https://jp.reuters.com/article/china-lgfv-bonds-idJPKBN2ZT03X負のスパイラルに入る寸前ですね。不動産価格下落→投資家が損失→投げ売り→もっと下落→節約するで消費減退(負の資産効果)→企業の売上減少→業績悪化で賃下げ→銀行は不良債権で貸し渋り・貸し剥がし→危機の深刻化、という流れです。まさに1990年代の日本で起きたことです。解決策は信用秩序の維持に必要な大企業と金融機関への公的資金の注入しかないと思います。1990年だの日本もリーマンショック後の米国もこうして解決しました。幸い、中国の共産党は、こういう場合は即決できるし、外貨準備の残高から見て軍資金もあると思います。