ロシア、義勇兵も国家に誓約 大統領令署名、ワグネル統制へ
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「義勇兵」というか、民間軍事会社の戦闘員に忠誠の宣誓を義務づける、ということですね。
民間軍事会社というのは、従来から、現在に至るまで、ロシアでは法律上の位置づけがありません。
ただの武装して戦闘を行う民間人の集団であり、日本でもそうであるように、法律的にはどう見ても違法です。
違法な集団がなぜ存在し、そればかりか政府から参謀本部経由で機密費や兵器を受け取り、国内国外で戦闘や虐殺、拷問、治安維持活動をやっているのかというと、プーチン政権にとって便利だからです。
外国で、虐殺や暗殺や拷問のような汚れ仕事をやって問題になっても、「あれはロシア政府やロシア軍がやったのではない。民間人が勝手にやったことだ」とシラをきることができます。
こういう、法律上は違法な武装集団を抱える国は、新興国にはいくつもあります。
プーチン政権が便利使いできるのはいいとしても、正規の軍ではないので、手綱がきかなくなることがあります。
それに懲りて、プーチン大統領は、民間軍事会社の統制に乗り出しました。ガスプロムなどの国営企業に、子会社として民間軍事会社をつくさせています。
いい民間軍事会社はプーチン政権に忠実な民間軍事会社、ということを、はっきりと知らしめようとしています。
また、民間軍事会社というよりも、無茶苦茶な民族主義過激結社というか、犯罪組織としかいいようのないような、「ルシッチ」という集団なども、ウクライナでの戦闘に参加しています。
プーチン政権としては、こういうのも、もはや始末してしまいたいでしょう。