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スタートアップのあるべき姿【Luup岡井大輝】
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相対価格の変化は少し難しい表現ですが、反グローバル化、脱炭素、経済安全保障など様々な要因が、第一次的にインフレ要因だと言っているのと同じです。それが第二次インフレに展開して行くのは、物価が上がる→それ以上の賃上げを求める→金があるから更に買う、の悪循環です。これが賃金物価スパイラルです。これを阻止するには中央銀行への信認が大事です。それは、物価はいずれ2%に戻ると人々が確信して購買行動をとるということです。ラガルド総裁は、その意志も示しました。非常に良く整理された講演だったと思います。
賃金物価インフラスパイラル警戒下で、来週9月1日(金)21時30の米雇用統計に注目集まります(しかも今回は同日23時にISM製造業景気指数も出ます)。
来週は米経済指標目白押しで、ユーロ圏消費者物価指数速報値も8月31日(木)18時に出ますね。
〜市場にとって試練となるイベント続きます
比較優位の原則に従って生産コストの安い国に進出し、国際的な分業で価格を抑えるグローバル化が曲がり角に来ています。新型コロナ禍と“ウクライナ戦争”に端を発した供給制約で生じたインフレが賃金に波及して賃金上昇と物価上昇のスパイラルを招き、消費者の物価許容度の高まりに便乗して利益改善のための値上げも増えてきたように感じます。これに円安影響とより大きな労働力不足が加わる我が国の現状は、欧米以上に警戒すべきところかもしれません。欧州ほどではないにせよ、日本の実態的なインフレ率は既に米国を上回っていますからね・・・
「賃金は繰り返し物価を『追いかける』状況」というのがそこまで踏み込んだものかどうかは分かりませんが、生産性の向上を伴わない賃金上昇と物価上昇のスパイラルが実質賃金を引き下げ、庶民を貧しくし続けるのは必定です。高すぎるインフレ率はゼロ近傍の僅かなデフレより国民にとって辛いもの。
物価を抑え続けてきた経済と心理の構造が変わるなか、景気が低迷するリスクを念頭に入れてなお、インフレ退治をおざなりには出来ない気持ちは分かるような気がします。(・・;
高インフレの主因たるエネルギーに関しては、脱炭素化を最優先としたがために、自縄自縛に陥った側面が大きく、その意味で私は、EU/ECBは褒められたものではないと感じます。

他方で、インフレを抑え込もうと金利を上げている姿勢は、大したものです。市場では、それが評価されて、ヨーロッパ通貨は上昇しています。この点、わが国は酷い有様です。
ラガルドECB総裁の講演は、パウエルFRB議長とは対照的に、経済の構造的な変化について、これでもか、これでもかと取り上げた内容で、とても格調が高いです。
「AIにより欧州の雇用は減少していない」「脱炭素のための投資が欧州では年6000億ユーロ必要」「地政学的な理由による供給網分断で輸入が実質で30%減少」「企業の価格設定が強気」など、インフレが長引くことを懸念していました。
インフレ目標2%堅持発言は、パウエルFRB議長講演と共通です。これは、オリビエ・ブランシャールなど一部の経済学者が唱える、インフレ目標を高目にすることで、予想インフレ率を引き上げ、実質政策金利の引き下げ余地を大きくしよう、という提言に対する反論になっています。