[23日 ロイター] - 米百貨店大手メーシーズややスポーツ用品小売り大手フット・ロッカーなど各社の直近の業績や見通しは米個人消費が下期に向け低迷する可能性があることを示している。

フット・ロッカーと同業のディックス・スポーティング・グッズは23日、年間の利益見通しを下方修正した。これを受けて両社の株価が大幅に下落した。

フット・ロッカーのメアリー・ディロン最高経営責任者(CEO)は「7月に低迷基調が見られた。価格に敏感な消費者のために最善の競争ができるよう2023年の見通しを修正している」と説明した。

両社やディスカウントストアのターゲットは店舗内の盗難により在庫損失が膨らみ、利益が圧迫されている。

百貨店のコールズとメーシーズも第2・四半期の利益が予想を上回ったにもかかわらず、通年の業績目標を据え置いた。メーシーズは需要低迷とクレジットカードの決済遅延が想定よりも増加したとしている。

テルゼイ・アドバイザリー・グループのアナリスト、クリスティーナ・フェルナンデス氏は「下期は厳しい状況になる」と述べ、消費者の節約志向は高まり、生活必需品を優先する消費になるとの見方を示した。

ヘッジファンド、グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は、フット・ロッカーとメイシーズはターゲット顧客が中低所得者層なため、売り上げへの打撃がより大きくなるとの見方を示した。